1979年 ポルシェ911SC エンジンオーバーホール【PART1】
今回は1979年 ポルシェ911SCのオーナーさんからのご依頼でエンジンオーバーホールをしましたのでご紹介します。
長い間、エンジンを始動していなかったお車なので、まずはエンジンを始動させて診断から始めました。
その結果
【エンジン不調】 NO2シリンダー不調
【圧縮不良】コンプレッション測定NO2圧縮不足
【オイル漏れ】NO2.NO3シリンダー回りからのオイル漏れ
以上の不具合箇所が発覚しましたので、修理をさせて頂きました。
ポルシェ911SCのエンジン分解
エンジンを下ろしてさらに詳しく点検していくと、悪い箇所が次々に発覚しました。悪い箇所というより粗悪な整備ですね。
まずクランクリヤシールの位置違い。
そして、カムシャフトのスプロケットロックナット部分をタガネで脱着したようでキズが大・・・ひどいですね。
バルブタイミングちがい・・・
スパークプラグ番数ばらばら
クランクケースワッシャーナットバラバラ
コネクティングロッド向きバラバラ
その他にも
クランクケーススルーボルトナット逆向き取付
スルーボルトOリング全部組み込まれておらず
カムシャフトシムワッシャー逆向き
クランクケース合わせ面のこじり跡大!!
もはやこれは整備というよりは、壊しているとしか言いようのない状態です。
このような状態にされてしまうなんて、ポルシェとオーナーさんがあまりにも可哀そうです。
これから、しっかりと修理をして、また元気にオーナーさんと走ってもらえるように丁寧に修理を進めていきます。
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